こんにちは。
2022年
アイ工務店で家づくりをした れもん です。
このページにたどり着いた方は、きっと
アイ工務店に興味を持っている。
でも、不安に思っている方が多いんじゃないでしょうか。
そんな方に向けて、全力でアイ工務店の「メリット」「デメリット」をまとめたのがこの記事です。
- アイ工務店のどんなところがおすすめなのか?
- アイ工務店が得意な家づくりって何だろう?
- 私たちは、アイ工務店で家を建てるのに向いているだろうか?
2022年アイ工務店に注文住宅をお願いした私が、
実際の家づくりを通して見えてきたことを
実感をもって正直にお伝えします。
我が家は、2022年3月末に引き渡しを受けました。2022年8月から住み始めて8カ月になります。
私自身は、アイ工務店で建ててもらった我が家、本当に気に入っています。
でも、インターネット上の情報を見るとアイ工務店に対する悪い口コミや、不具合事例も見かける。
結局、ハウスメーカー選びは、人選びでもある。
私が出会った、アイ工務店の営業さんが素敵で責任感の強い方だった。
そのため、関わってくれた設計士、インテリアコーディネーター、工事担当してくれた方々、
皆さんしっかり対応してくださったと思っています。
これから家づくりをする方、アイ工務店を検討中の方に、参考になりますように。
アイ工務店ってどんな会社?
- 売り上げ成長率日本一
(㈱東京商工リサーチ調べ(2022年10月調査 対象期間:2010年度~2021年度) ハウスメーカー100億円以上) - 自由設計
- 住んだ後にお金がかからない住まい
- コスパがいい
(大手ハウスメーカーの7割の価格帯を目指しているそう) - 広告費はあまり使わないスタイル
- 営業が一貫して設計まで行うことができる
- 営業は、他社ハウスメーカーの転職組が多い
- 営業は一人二役以上のスキルを発揮することが求められている
アイ工務店は、人件費や広告費は削減しつつ、家の基本性能はある程度担保している会社です。



家の性能は担保したいけれど、
予算はあまりない我が家にはドンピシャでした。
アイ工務店との出会いは、SUMOカウンターよりの紹介でした。
2021年当時、諸費用込みで2000万円~の予算で紹介してもらった会社のうち、
1社がアイ工務店。
「アイ工務店」って、初めて聞いた会社名だったので正直不安はありました。
でも、初回打合せで、その理由(広告費や一括仕入れ活用でコストはおさえつつ、質を高めている)を教えてもらったので、印象がぐっとよくなりました。


初めに検討した住宅メーカーは、別会社でした


我が家が一番最初に検討したメーカーは、土地を売ってくれた会社の住宅でした。



土地込みの金額で予算内に収まっていたし、
外観的にはおしゃれで理想的に見えました。
でもよくよく話を聞いてみると、不安点が見えてきました。
- 耐震等級をとることができない。
→明確に断られました💦 - どんな構造なのか、営業さんが説明できない
→質問して出てきたのは、使用する商品説明のパンフレットのみ。 - 間取りが変えにくい
→「変えることができます!」と言いながら、変えた場合のデメリットばかり説明してくる。
外観内装にはよいスペックのもを入れている。
そこは自信を持ってアピールしてくる。
でも、構造や耐震については、あまり自信がないようでした。なので、
少なくとも耐震等級をとってくれるところ。
構造に安心感があり、でも値段はあまり上げすぎない感じで建ててくれる会社。
間取りを自由設計で行ってくれて、
相談にも乗ってくれる会社はないだろうか。
というところから、我が家の家づくりは始まっています。



今思うと、最初の会社の住宅は、建売住宅と注文住宅の間をとる価格帯、スペックの商品だったことがわかります。
自由設計ではなく「カスタマイズ、変更可能な建売住宅」のカテゴリでした。
構造に不安を持って住宅メーカー検討を始めたため、「耐震等級や構造がしっかりしていること」というのは、最低限の基準でした。
下記の検討した会社は、ある程度その基準は満たしていたと考えています。
- 桧家住宅
- 三菱地所ホーム
- アイ工務店
- アキュラホーム
- ヤマト住建
- 住宅情報館
こうして各会社を一覧にしてみると、会社としてはお願いしてもよかったかも?と今でも思います。
でも、「人」ベースで営業さんのお顔を思い出すと、やっぱりアイ工務店でよかったと思います。
では、ここから、我が家がアイ工務店を選ぶ決めてになった「メリット」の部分をご紹介します。
アイ工務店 メリット5選


下記は、2021年アイ工務店と打合せをスタートした時点での我が家の仕様を記載しています。
商品としては、Ees(イエス)。2023年3月現在N-eesという新商品が販売開始されているようです。
アイ工務店 メリット①
構造に安心感あり(耐震等級3取得が標準仕様)
- ベタ基礎
- 金物併用工法
- 金物併用工法
- 最高ランクの「5倍耐力壁」
- 剛床構造
- 耐震設計診断システム
- 防震吊木





新商品のN-eesでは、「耐震性の安全に優れるオリジナルプレセットタイル」も選べるようになっているようです。
しかも、耐震等級5が標準仕様という記載も!?
地盤改良費用について
新規で造成した高台の土地の購入を決めたので、地盤改良費用は絶対必要だろうな~と思っていました。
地盤改良は金額が大きいため、家づくりの資金計画に与える影響が大きいです。
見逃しがちな観点なので、お願いするメーカーで必ずチェックしてみてくださいね。



我が家の土地は、調査の結果、地盤はカチカチ。
改良の必要はありませんでした!
アイ工務店 メリット②
高気密、高断熱
- 硬質ウレタンフォーム断熱&気密工事
- 熱交換型セントラル換気システム
- 断熱サッシ&遮熱シート
- 最新の省エネルギー基準に適合
- 遮熱・防水処理


「気密」も「断熱」も家づくりを始めるまでは聞いたことのない言葉でした。
では、どうやって勉強していったのか?
家の性能について、私がメンターにしていたのは
ちょうどいい塩梅の家づくりを提唱されているせやまさんのYoutubeです。
家づくり、お金をかけていけばいい仕様は入れられると思います。
でも、せやまさんのおっしゃるように、ちょうどいい塩梅でいいと思うんですよね。
その部分に賛同して、せやまさんのブログやYoutubeで勉強させてもらいました。
せやまさんはブログもやっていらっしゃいますが、初めて聞く用語が多い住宅関連用語。
Youtubeでの情報収集がおすすめです。





ちなみに、アイ工務店の標準仕様はせやまさんがおススメする基準を100%満たしているかというと、そうではありません。
必要な部分は満たしていると自分自身で判断して、アイ工務店と契約しています。
アイ工務店 メリット③
メンテナンスコストのかからない家
- シーリングレス外壁
- 瓦屋根
こちらは、アイ工務店旧仕様のEes(イエス)の素材です。
新しい商品N-eesでは採用にならないのか、ホームページからも記述が削除されてしましました。
アイ工務店 メリット④
20年保証
- 地盤、構造体、防水、防蟻全て20年保証





全て20年保証。十分だと思います!
アイ工務店 メリット⑤
1mm単位の自由設計を”適質価格”で
2021年1月のアイ工務店カタログには、以下記載があります。
高品質・高性能を備えた「適質価格」の実現!
アイ工務店では、適正な品質と価格を両立した「適質価格」を追求し、大手ハウスメーカーの約70%の価格を実現するために、以下のことに取り組んでいます。
①営業を希望しない方には営業せず、しかも各社員1人2約以上出来る能力があります
②実際建つ家とかけ離れているモデルハウスは持ちません
③必要以上の広告や、豪華で種類の多いカタログはつくりません
④一流メーカーの設備を使っても、資材を一括現金仕入れしているので低コストで資材が提供できます。
2021年1月日付記載 アイ工務店カタログより



この①~④項目。
アイ工務店で建築してみて本当だった!と感じています。
展示場で住宅メーカーを巡った際、帰りに重いカタログを持ち帰ることが多いですよね。
アイ工務店さんは、A3の説明資料をプリントして、ファイリングしただけのものでした。
営業さんは準備が大変かと思いますが、コストカットは徹底的にされているなという印象です。
自由設計って、ほんと?
注文住宅なんだから、自由設計あたりまえでしょ?と思ってしまいがち。
でも、メーカーさんによっては制限がかかってくることもあるみたいです。



我が家は、営業さんとの打ち合わせだけで、13回行いました!
大枠間取り確定まで、13回というイメージですね。
ちなみに、その後設計士さんやインテリアコーディネーターさんとの詳細打合せが続きます。
我が家は、1階リビングはほぼワンルームで区切りのない空間。
柱は1本だけありますが、広々とした空間を作ってくれました。
それでも耐震等級3を取れているので、大感謝です。
アイ工務店 デメリット4選


ここまで読んで、「アイ工務店良さそう!」と思った方いますよね。
住宅価格が高くなる一方の現在、
適性な価格である程度質のいいものを提供してくれる可能性があるメーカーとして、
やっぱり注目だと思います。
でも、もちろんデメリットもあります。
紹介していきますね。
アイ工務店 デメリット①
営業さんが忙しすぎる!
アイ工務店の営業さんは、パンフレットにも書いてあるように「1人2役」以上を会社から求められています。
我が家の営業さんの肩書には「一級建築士」の記載がありました!
通常のハウスメーカーでは、「一級建築士」が営業していることって少ないのでは?
我が家がまわったメーカーでは、純粋に”営業”をしている担当者ばかりだったので、
「一級建築士」から提案を受けられるという時点でかなり安心感がありました。
アイ工務店では、営業さんと基本的な間取りは打合せしていきます。
着工後も現場監督が忙しいからと営業さんの登場回数が多く、出来上がった後の調整までし対応しに来ていただいて。



もう営業さんにお世話になりっぱなし💦
それなのに、抱えているクライアント数は多くて、
すごく忙しそうでした。
我が家を担当してくれた営業さんは、1人2役どころではなく、5役はこなしていました💦
- 営業
- 間取り提案
- 設計・インテリア提案にも同席
- 現場監督サポート
- アフターサポート
これって、メリットのように見えて、デメリットにもなりえます。



やっぱり、どんなに優秀な人でも
物理的にフォローできる内容には限界がある。
メーカーとしてちゃんとやってくれればいいんじゃないの?という意見もあると思います。
でも、だからこその低価格さを実現できている側面がある。
安さも、品質も求めたいですが、そこはやっぱりトレードオフです。



アイ工務店にお任せするだけでなく、
ミスが起きないように図面をしっかり読み込むなど
施主側も、積極的な関わりが必要だと感じます。
逆に、そこが自信がなければ避けた方がいいのかも…
2. アイ工務店 デメリット②
設計の質は、営業さんの個人スキルに左右される
アイ工務店の営業さんは、転職組が多いと聞きました。
アイ工務店さん自身で社員を育てている訳ではないので、バックグランドも人それぞれ。
基本プランは営業さんが提案するからこそ、
設計の質は営業さんの個人スキルに左右されます。



営業さんと相性が合わないなと思ったら、
担当変更をお願いしたり、自分自身で勉強するなどの対策が必要です。
大手ハウスメーカーや、プロの建築家との家づくり、憧れますよね~。
担当の設計士さんが、がっつり心を込めて提案される。プロにしかできない提案。
プロにしかできない間取り。
それをアイ工務店の営業兼設計士さんに求めすぎるのは酷なのかな…と思います。
間取りの高い提案力を求めるのであれば、
他の住宅メーカーを探してみてもいいと思います。
アイ工務店 デメリット③
基本スケジュールが早すぎて、施主確認が大変💦
アイ工務店営業さんから提示されるスケジュールは、こちらの記事にも紹介した通りです。
忙しいのは、営業さんとの打ち合わせが終わった後です!
設計士さんとの打ち合わせは、2日間
インテリアコーディネーターさんとの内装外装打合せは、2日間
最終打合せ 1日
合計5日間
この5日間で、全ての仕様を確定させ、金額も確認しなければなりません。
これは、アイ工務店さんが、設計士やインテリアコーディネーターさんを外部協力会社の方に依頼しているからです。
間取り確定して、ほっと一息と思ったら大間違い。
そこから、ほんと―に細かい仕様を
決めて
決めて
決めて
いきます。



何なら「即決」する覚悟でいかないととても終わりません。
でも「即決」なんて当然できません。
そのため、この打合せに向けては事前準備が必須です!
ちなみに、この打合せスタートは「10時」とか普通に午前中に設定されています。
でも、お昼休憩をはさんで午後も続きました。
一緒に対応してくださった、設計士さん、インテリアコーディネーターさんには感謝しかない。
なんとういうか、「戦友」という気持ちさえ芽生えました。
アイ工務店 デメリット④
外構は予算どりのみ
間取りと外構セットでご提案いただければ、いい家づくりになりそうなのですが、、、そういう体制ではないようでした。
提携している外構業者を紹介してもらい、そこの外構業者さんからのご提案はいただけました。
外構をどこにお願いするか?
本当に大事だけれど情報があるようでない。
費用もやることによってかなり違います。
とにかく、どこにお願いするか?で完成形がかなり変わってくる。



こだわりたい方は、
間取り確定前にアイ工務店以外の業者に
コンタクトをとっておくことをおすすめします。
こんな方には、アイ工務店がおススメ!
独断と偏見で、こんな方にはアイ工務店をお勧めできると思う点をまとめてみました。
- 予算は限られているけれど、耐震や断熱性能はキープしたい
-
ローコスト系のメーカーで探していて、
でも耐震や断熱も気になる方は、
アイ工務店は検討してみてもいいかもしれません。 - デザインは、そこそこオシャレでOK
-
アイ工務店は、インテリアコーディネーターさんとの打ち合わせは、1回~2回程度です。
短時間全てを決めていくため、デザインはそこそこオシャレでOKという方におすすめ。
または、自分のインテリアセンスに自信のある方なら。 - 家づくりの情報収集に時間をある程度かけることができる
-
幸いなことに、家づくりの情報は今すごく多くなっていると感じています。
アイ工務店の営業さんはとても優秀ですが、とにかく忙しい。
間取りの提案を受ける受け身の姿勢ではなく、
情報をとりにいって間取りに反映していくような
攻めの姿勢がある人におすすめです。1mm単位での自由設計なので、そのメリットを存分に生かすことができると思います。
こんな方には、アイ工務店はおススメできない…
こんどは独断と偏見で、こんな方にはアイ工務店はおススメできない…という点を挙げてみます。
- 設計士に、敷地にあった間取りをしっかり提案して欲しい
-
間取り提案の内容は、営業さんの個人スキルに左右されます。
外構も含めた間取りの高い提案力を求めるのであれば、アイ工務店さんはあまりおすすめできません。 れもんそれでも、予算的に
アイ工務店さんでお願いしたい!という場合
外部アドバイザーに入ってもらったり
自分自身で情報取集をするなど工夫が必要です! - 施主側が関わる時間が取れない
-
アイ工務店は、コストカットをしつつ、良い家を提供しようとしてくれるローコスト系の住宅メーカーです。
施主側が関わる時間が取れない場合、
まるっと提案してくれる住宅メーカーにお願いした方がよいと思います。
アイ工務店でお願いする場合
一人二役以上の働きを求められている営業さんの働き方を理解しつつ
施主側で
「できることはする覚悟」
が必要だと思います。 - どうしても採用したい設備や部材が決まっている
-
アイ工務店は、施主支給ができない住宅メーカーです。
また、商品ラインナップに応じた基本部材の中から選択して家を組み立てていくこととなります。
大量に発注することで、コストを安く提供できるという仕組み上仕方ないところです。
採用したい部材などが決まっている場合、
アイ工務店で実施可能か、契約前に確認しておくことをおすすめします。
アイ工務店 メリット&デメリット まとめ
最後に、おさらいとしてアイ工務店のメリットデメリットを再度まとめていきます。
アイ工務店 メリット | アイ工務店 デメリット |
---|---|
〇 構造に安心感あり(耐震等級3取得が標準仕様) 〇 地盤改良費用は無料! 〇 高気密、高断熱 〇 メンテナンスコストのかからない家 〇 20年保証 〇 1mm単位の自由設計を”適質価格”で 〇 営業さんとの間取り打合せは、何回でもOK! | × 営業さんが忙しすぎる! × 設計の質は、営業さんの個人スキルに左右される × 基本スケジュールが早すぎて、施主確認が大変 × 外構は予算どりのみ |
こんな方には、アイ工務店おススメ!
こんな人には、アイ工務店をおすすめできません!
以上、全力でアイ工務店の「メリット」「デメリット」をまとめました。
アイ工務店に決めた経緯や、我が家を紹介した記事もありますので、是非見てみてくださいね。





